2013.04.19

平成25年2月23日(土) 生産者らとキャベツ収穫祭を開催   東北復興支援のチャリティー屋台も出店


■平成25年2月23日(土) 生産者らとキャベツ収穫祭を開催
  東北復興支援のチャリティー屋台も出店

2013年4月19日 掲載
 
<概要>
こだわりの農産物を扱う大阪の飲食店らと共同でイベントを企画
大阪府内の飲食店や食関係者たちを招いての大阪泉州キャベツ収穫祭を開催した
 
<詳細>
大阪市の東部市場からも農産物を仕入れている、大阪の有名お好み焼店「福太郎」「でん」「千陽」らとコミュニティーを作り、地元大阪泉州産の「松波キャベツ」の圃場(長左ェ門射手矢農園)でキャベツの収穫祭を開催し、収穫したキャベツをはじめとして、東部市場に入荷してくる野菜などを使った「チャリティー屋台」を出店した。
 
府内の飲食店らと細々と始めたこの収穫体験も今回で5回目。最初は10人程度の集まりで、キャベツに品種があることなど意識もしたことがないと言う人ばかりだった。今回は5周年記念の特別ゲストとして、静岡にある松波キャベツ生みの親の種苗メーカー、石井育種場から石井和広社長にも参加してもらい、松波という品種と大阪泉州との関わりの強さなどを語ってもらった。
当日は、晴天に恵まれ、総勢120人もの参加者がキャベツを収穫する大イベントとなった。府内の飲食店関係者や、加工食品の製造者、生産者など食や農の関係者をはじめとして、野菜ソムリエや一般の野菜好きなども参加した。
参加者は府内だけにとどまらず、遠くは青森県のりんご農家なども参加し、地域交流も深めた。
 
 
収穫したキャベツは、その場で丸かじりするなど、普段はできない体験をしたり、共同主催者であるプロの人気お好み焼店が自らお好み焼やねぎ焼き、焼きそばにして振舞うなど、参加者にとっても有意義な食事会となった。
この食事は、参加費用とは別に、「寄付」を行うことで食べられる仕組みとなっており、集まった寄付金は、東日本大震災の復興支援として、主催者メンバーが東北の小学校で子どもたちや地域の人たちにお好み焼の振る舞いをしたり、子どもたちにお好み焼の焼き方を教えたりという食育的な取組も行うなどの地域交流を行う資金として使われた。東北の子どもたちが元気になり、自分たちの町に誇りを持ってもらえるようにと、昨年から始めた活動である。
 
 
今回の、このチャリティー屋台の中に、本格的な『ピザ釜』が導入された。
車の中にピザ釜が仕込まれたキッチンカーを所有する人から好意で借り受けたもの。
イタリア料理のシェフも務めたことのある、IT・マーケティンググループの緑がピザ生地の仕込から当日の焼き上げまでを担当した。
収穫したキャベツや、新鮮な野菜を使ったピザは参加者にも大好評で、あっというまに用意した生地がなくなった。
「ピザを焼くのは慣れていますが、こういうイベントで焼くのは初めての試みで緊張しました。前日の晩はあまりよく眠れませんでした。」と話す緑だが、参加者の満足げな表情を見てホッとしている様子だった。
「普段は市場を通じて流通している『もの』としての野菜を、産地に赴いて自ら収穫したり、その場で食べることで、より深い関心を持ってもらえることは、とても有意義なことだと思います。キャベツ嫌いの子どもが、採れたてのキャベツが美味しいと言って食べていたのが印象的でした。」
市場関係者として、単にものを流すだけではなく、情報も流通させることで、生産者と実需者や消費者を結びつけることによって、より野菜に深い関心を持ってもらうという取組に、とてもやりがいを感じている、そういう表情がうかがえた。
 
 
大阪泉州に松波という品種が導入されたのは昭和50年代の初め。
東果大阪のキャベツ担当者が現在の大阪泉州農協の前身である日根野農協などに持ちかけて栽培が始まったという。
「キャベツが品種名で市場に入ってきても、実需者や消費者にそれが伝わることは少ないですが、この『松波キャベツ』は以前からも市場関係者にも評価が高く、この取り組みをきっかけにさらに品種による引き合いが強くなりました。これは、私が5年前にはじめたこの取組の功績だと自負しています。市場価格面でも、それが大きく反映される形となっていると思います。こうやって、産地や生産者の方々の想いがしっかりと実需者や消費者の届く取組は今後も続けて行きたいし、第二、第三の松波キャベツを、他の産地や品目でも増やして行きたい。」と、プロジェクトを推進するIT・マーケティンググループの新開は語る。
「新開さんと出会ったおかげで、すばらしい野菜に出会うことができました。お店の売上にも大変貢献していますし、新店オープンも安心して進めることができます。」と語る中西氏(福太郎店主)は、昨年東京スカイツリーに新店をオープンさせたのに続き、2013年4月には梅田北ヤードのグランフロントにも新店をオープンする。
「普段使うキャベツだけでなく、季節メニューも美味しい野菜を取り入れることができるし、こういうイベントでつながった人たちが新しいお客様を連れてきてくださるので、とてもありがたいです(でん店主田中氏)」
 
 
市場という中間流通の必要性も問われる昨今だが、生産者や産地のもつ重要な情報を実需者や消費者にしっかりと届ける役割を果たすことは市場にしかできないのも事実。その市場の新しい役割を今後も果たしていきたい。

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